アプローチでの“正しいヘッド軌道”は?「インから入れたほうが…」と樋口コーチが解説
アプローチショットのヘッド軌道について、樋口貴洸コーチに教えてもらいました!
「アプローチはカットに振る」とよく言われていますが、実際は微妙に違うようで…。
【あわせて読みたい】西村優菜「試合で使う」と絶賛!キャロウェイ“PARADYM”って何がスゴイ?
じつはヘッドはインから入れたほうがメリットが多い!
みなさんはショットでもアプローチでも、ダウンスイングは「インから入れるのは難しい。アウトからは簡単」。または「勝手に外から入ってしまう」という人もいるでしょう。また、アプローチは「スタンスを開いてカット軌道で打つ」のがセオリーだともいわれます。しかし、じつはヘッドをインから入れたほうが正確性や安定感、寛容性は高いのです。
なぜ、アウトからは難しいのか。それは簡単だったり、勝手に動いてしまうほど自由度が高いからです。しっかりとコントロールできて、意図した軌道で振れる上級者ならアウトから入れるメリットを活かせますが、安定しない人にとってはますます不安定になってしまう。一方、インからは、アウトほどの自由度がないので、いい意味でできることがかぎられるため軌道もフェース向きも安定するのです! 僕たちプロもアウトからヘッドを入れるのは、特別な状況だけですからね。
「インサイドから」は軌道やフェース向きの安定度が高い
「インからの軌道は、インパクトは逆に広くなるんですよ」と樋口。アウトから入る軌道は入射角
が鋭角になり、打点が〝点〞になるのでズレやすい(×)。インからはヘッドが低い位置から入るので、打点がズレにくく、ズレてもインパクトは逆に広くなる大きなミスにならない〝広い帯〞でボールをとらえられる(〇)。
「アウトから」で一番怖いのは”くぐる” ミス
「アプローチのミスの言い方ってチャックリ、ザックリ、ポッコンなどたくさんありますよね。これらはヘッドをアウトから入れたときに起こりやすいミスです」(樋口)。
また、樋口は「ヘッドがボールの下をくぐるミスが一番ダメージが大きい」ともいう。これもアウトから入れたときに出がちなミスだが、インから入れるとボールがフェースに乗るのでしっかり前に飛んでくれる。
いかがでしたか? 早速実践してミスなく打てるようになりましょう!
樋口貴洸
●ひぐち・よしひろ/1997年生まれ、埼玉県出身。JGTOツアーメンバー。東京都港区の「Golf&FitnessPoint 芝浦」でアマチュアを指導。コースのスコアメイクに役立つレッスンに定評がある。