勝みなみ、“阪神”への愛を語る!「六甲おろしも絶対に…」とコメント

ニュースだけじゃ伝わらない米女子ツアー選手たちの魅力を毎月、現地からレポートします!

「アメリカでプレーする」その夢を叶えたタフガール

勝みなみ●かつ・みなみ/1998年生まれ、鹿児島県出身。22年は「楽天スーパーレディース」「日本女子オープンゴルフ選手権」で優勝。23年は米国に主戦場を移し、さらなる高みを目指す。

「阪神ファンになったのは物心つく前から」と勝みなみはいう。「保育園や小学校に通っていたころ、火曜日から金曜日まで、祖父と祖母の家でお世話になっていました。祖父が阪神ファンだったので、毎日一緒にテレビで試合を見ていました」。家族の影響を受け、自然と“虎党”になったみなみ少女。当時の憧れは藤川球児だった。藤川といえば“阪神史上最強のクローザー”の呼び声も高い投手である。「最後は藤川さんで締めでしょ!みたいな。頼れる兄貴のような存在ですごいなと子ども心ながら思っていました」。

阪神ファンだと自覚したあとも、ほかの球団に乗り換えたことはない。プロゴルファーになり、テレビ番組やトレーニングジムで野球選手に会う機会があっても、ひたすら阪神一筋だ。「阪神のファンは熱狂的だし、そんなファンに混じって一緒に応援するというのが楽しいんです。声を出して応援するって、野球観戦の楽しみだと思うので、試合観戦に行ったら六甲おろしも絶対に歌っています!」

そんな勝は、今年から米ツアーに参戦している。海外にいることで、気軽に甲子園球場へは行けないし、リアルタイムのテレビ観戦も容易ではない。そこで、朝、起きたら必ず試合結果をチェックするのを日課としている。ネットにアップされた試合のハイライトなどを見て「9回の最後の1球はストレート、それとも変化球?」など想像して楽しんでいるという。

今年の4月には、エンゼルス本拠地の球場で大谷翔平が出場する試合を観戦した。ほかの日本人選手だと、ニューヨーク・メッツの千賀滉大が登板試合の観戦に興味を示す。「育成選手からメジャーリーガーになった人。どんな状況になっても諦めずにやったら成功できるかも、とこれから野球選手を目指す若者に夢をもたせてくれるような選手だと思います」。野球に刺激を受けて、勝も近いうちに米ツアー初優勝となるか!?

アメリカで野球といえば大谷翔平。エンゼルスの本拠地の試合も観戦した

いかがでしたか? 他の競技に刺激を受けているアスリートは多いですよね。そんな勝選手の今後の活躍にも期待です。

写真=南しずか
PHOTO&TEXT Shizuka MINAMI
●みなみ・しずか/東京都出身。 2009 年より米女子ゴルフツアーを取材。ゴルフ雑誌や「ナンバー」「SportsIllustrated」などスポーツ誌に写真を提供。

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