ドライバーのOBをなくす!簡単な方法をゴルフコーチがレッスン

スイング作りはアイアンで、と思っているゴルファーは多いだろう。ところが目澤は、ドライバーを練習してスイングを作っていくことを薦める。ボールをつかまえる動きが身につき、ショット全体の底上げができるという。

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インパクトをゾーンでイメージする

インパクトは点ではなく、体を回す方向や手の通り道、スイングプレーンなどを含めたゾーンとして考える

では、ドライバーショットの再構築に取りかかりましょう。アマチュアゴルファーの場合スコアが80を切るまではティーショットが大きなポイントになります。ドライバーの平均飛距離が伸びれば結果的にスイングは良化していると考えられますが、もしそうなっていなければ、打つ前にインパクトをイメージしてみてください。

狙った目標に向かってボールを飛ばすには、打球の方向性や高さをコントロールしなければなりません。それにはプロ、アマチュアを問わず「どんな高さのボールでどれくらい曲げるか」のイメージングが不可欠になりますが、それらのすべてを司るのがインパクトだからです。

イメージする場合には、当たった瞬間のフェース向きやスイングフォームを切り取って想起しがちですが、それだけではなく、インパクト前後のゾーンも含めてイメージしてください。体を回す方向や手の通り道、スイングプレーンなどをトータルで考えるわけです。

たとえばドライバーは、ややアッパー軌道でボールを打ち抜くインパクトイメージがほしいですが、ボールがつかまらない方は自らつかまえにいって、アイアン寄りのダウンブロー軌道でインパクトしていることがよくあります。ドライバーが苦手な方の多くは、こういったインパクトイメージの差を作りきれていないのです。

インパクトの胸の向きを意識してイメージ

ヘッドの入射角はインパクトの胸の向きを意識するとイメージしやすい。アッパーブローのドライバーは振り抜き方向に向けて少し胸を開き、ダウンブローのアイアンは胸を開かない

ドライバーは、スイングプレーンの最下点を過ぎた直後に少しアッパーブローでインパクトしますが、そのイメージの拠り所になるのがクラブヘッドの入射角です。ヘッドが最下点を過ぎてからインパクトするということは、ティーアップしたボールに対してヘッドが下から入るということです。ショットを修正するときに「ヘッドを下から入れる感じで」といった感覚表現を使うことがありますが、実際にヘッドが下からボールに向かうのはドライバーだけ。ですから入射角はイメージしやすい要素になります。

入射角はインパクトの胸の向きを意識するとイメージしやすいと思います。ボールに対してアッパーに入るドライバーでは、振り抜く方向に向けて少し胸を開く、あるいは上に振っていくよう意識すると適正な入射角をイメージできるでしょう。ダウンブローのイメージだと、ヘッドがもっとも走るポイントとインパクトがズレるためエネルギーロスが生じてしまいます。

いかがでしたか? 目澤コーチのレッスンを参考にしてみてください!

ゴルフコーチ 目澤秀憲

●めざわ・ひでのり/1991年生まれ、埼玉県出身。5歳からゴルフを始め、プロゴルファーを目指す。日本大学法学部卒業後、「TPI」(タイトリスト・パフォーマンス・インスティテュート。アメリカのインストラクター養成プログラム)を知り、セミナーを受講して感銘を受ける。24歳で指導者に転身後は、ボストンでの語学留学を経て、TPIの5つの資格のうち「ゴルフ」と「ジュニア」の最高水準であるレベル3を取得。一般ゴルファーへのレッスンをしながら、2021年には松山英樹と専属コーチ契約。松山のマスターズ日本人初制覇に貢献した。ゴルファー個々の身体的特徴に合った動きを教える「コーチング」をベースに指導。昨年から河本力のコーチも務め、ツアー優勝へと導いた。

文=岸和也 写真=高橋淳司、ゲーリー小林

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