ゴルフでメンタルを強くするために“絶対してはいけないこと”3つとは?「ミスを…」

エイジシュートも夢じゃない! 人気連載、60歳からの再チャレンジ高橋健二のリボーンゴルフ。

今回は、勝負どころでもメンタルを強く持つ3つの方法についてレポートします!

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メンタルが強くなる3つの方法

勝負のかかった上り1メートルのパットにビビる。1発のOBでダダッと崩れる。池を怖がる……。こんな人の大半は自嘲気味に「おれはメンタルが弱くてね」という。だが、そもそも現代人でメンタルの強い人はいない。前にも書いたが、石器時代に猛獣に石斧だけで立ち向かった人のメンタルは強かったかもしれないが、そういう人の遺伝子はとっくに死に絶えている。では、メンタルの弱い人と、強い人では、どこが違うのだろうか。観察すると、メンタルが弱いと思っている人にはいくつかの共通点がある。

ネガティブ思考
ミスを引きずる
愚痴・言い訳が多い

この3つを克服すれば、メンタルはかなり改善される。私自身が実践者だからだ。まず上り1メートルのパット。若いころの私は、入れて当たり前の距離をよく外した。「入れて当たり前なのに、外したら恥ずかしい」と、打つ前に、外したときのことばかり考えていた。だから手が動かず、打ち切れない。これは逆に考えるようにした。「外したら恥ずかしい」→「入れたら楽しい」同じようにコンペのスタートホールも、「大勢に見られていてミスしたらイヤだな」→「ナイスショットしたときに誰も見ていなかったらつまらないな」考え方をポジティブ思考にすることで気持ちが楽になり、手が動くようになった。

2つめのミスを引きずらない方法は、歌を唄うことで、気分転換できる。当たりが悪くて池に入れた。当然、悔しい。が、いくら悔やんでも、打つ前には戻れない。そんなときは、ボールが入った池の淵まで歩きながら歌を唄う。私の持ち歌は堀内孝雄の「冗談じゃねえ」。プレー中にミスショットした自分に腹が立ったら、声に出さずに口ずさむ。それを習慣にしていたら、一時的にカッとなっても自然に感情が収まるようになった。

3つめは、ミスショット直後の「あ〜、う〜」を我慢するようにした。ティーショットをフェアウェイにナイスショットした。ボールのところに行ってみたら、ディボット跡に入っていた。そんなときも愚痴らず、フェアウェイにはディボット跡があるのが当たり前と言い聞かせて我慢する。バンカーの目玉も同じ。バンカーに入れたボールは目玉になるのが当たり前と言い聞かせ、どう脱出するかに気持ちを切り替える。言い訳すれば、ボールが元の状態に戻るのなら、いくらでも言い訳するが、そんなことはないのだから我慢して切り替える。そうしたら感情が波立たなくなり、淡々とプレーできるようになった。多くの人は、こういう立ち居振る舞いをメンタルが強いというのだ。

そしてもう1つ、アドレスに入る前にボールのライをしっかりチェックし、「出るとしたらこんなミスかな」とあらかじめ予想して臨む。

これで愚痴も言い訳も出なくなり、ミス自体が激減する。ご参考までに。

高橋健二
●たかはし・けんじ/1948年生まれ。ゴルフライターとしてレッスンやクラブ情報などを執筆。HC8。

イラスト=丸口洋平

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