最新アイアン14モデル!自分に合う1本を選ぶコツを鹿又芳典が解説

10年振りにニューアイアンを買う人、必見! 

クラブのなかでもっとも買い替えないアイアン。買い替えどきはいつで、何にしたらいいかをカノマタが徹底解説!

最初に、アイアン選びのコツを解説していただきました。

【あわせて読みたい】飛ぶ&曲がらないシャフトはどれ?最新5モデルをレッスンコーチが試打解説!【2022年版】

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多様化するアイアン選びは求める機能を“2つ”に絞って打ってみる!

アイアンはある程度は長く使ったほうが、スイングの感覚や距離感が馴染んでくるクラブ。しかし、10年以上前のモデルを使っている人は、ぜひ買い替えを検討してください。最新アイアンはあきらかに古いアイアンよりもミスヒットの寛容性や飛距離が進化しているので、アイアンに求めたいパーオン率が高くなります。

アイアンを購入するときには、機能や特徴が多様化している点に注意してください。大手メーカーだと10モデル以上のアイアンが発売されています。どれにしたらいいか迷ってしまう人も多いですが、大切なのはアイアンに求める要素を2つに絞ること。今回は私が8項目を提唱しましたので、そのなかから2つを選択して、アイアン選びをスタートしてみてください。

ミスの寛容性ミスヒットに強いモデルがほしい

ミスの寛容性と操作性は表裏の関係。ミスに強いのは大型ヘッドのフルキャビティタイプだが、逆にミスにシビアなマッスルバック系ほど打球を曲げやすく、操作性が高い

飛距離今より飛ばしたい? もっと安定させたい?

飛距離を優先するときの基準は、今、使用中のアイアンより飛ばしたいのか、同じ飛距離でいいのかを考える。飛ばしたいときはどのくらい飛ばしたいのかも明確にする

デザイン正直、性能よりも見た目が大事

性能よりデザインを優先するアイアン選びもアリ! そんな人は気に入ったバックフェースのアイアンのなかから、自分のヘッドスピードや腕前にあったモデルを試そう

弾道高く上がってほしい? 強い中弾道が好み?

弾道を優先項目に入れるときに意識するのは、球の高さと強さ。高弾道のアイアンほどスピンが効きやすく、ゆったり飛ぶ。中弾道系はスピン量が抑えめになりやすい

素材・製法やっぱりアイアンはフォージドが好き

軟鉄素材のヘッドが好きだったり、ロフト角・ライ角調整がしたい人はフォージドアイアンがオススメ! 最近はフォージドアイアンでもミスに強いモデルが増えた

ロフトストロングロフトはあり? なし?

最新アイアンは全体的にストロングロフト化されているので、ロフトを優先する人は7番でロフト30度未満でもOKか、30度以上の寝ているロフトがいいのかを選択する

打感心地よいソフトな打感はゆずれない

打感や打音を最優先にする人は、心地よく感じるもののなかから飛距離やミスの寛容性など、もうひとつほしい機能を手に入れられるモデルを選ぶ。欲張りすぎは禁物だ!

ヘッドサイズシャープな小顔か大型ヘッドの安心感か

顔やヘッドサイズを重視する場合もさまざまなタイプがあり、小振りなストレートネックが構えやすい人もいれば、大型ヘッドのグースネックに安心感を得る人もいる

次に、飛距離に特化したアイアンを紹介します。

「飛距離」が違うポイントは「ロフト角」

アイアンの買い替えに飛距離求めるゴルファーは多く、今は、アベレージ向けアイアンが飛び系になっているだけでなく、ツアーモデルや軟鉄鍛造のアイアンも昔より飛距離性能が高くなっています。私のヘッドスピード(ドライバーで約42m/秒)でも、7番アイアンで200ヤードを超えるモデルがあります。

飛距離が違う一番のポイントはロフト角です。飛距離性能が高い飛び系の7番アイアンのロフトは28度前後が多い。ですから、球を高く上げたいから7番アイアンのロフトが30度以上あるモデルを選ぶとなると、飛距離性能が損なわれてしまいます。そんな人はもうひとつの項目で「素材・製法」に注目。チタンフェースはロフトが寝ていても高い飛距離性能をもっています。飛ぶことを最優先なら、単純に7番アイアンのロフトが28度前後のストロングロフトを最優先項目にして、もうひとつの項目を何にするかを考えて選んでください。

「飛距離」を優先する人にオススメの4モデル

つるやワンサイダー Ji :
短尺のハイロフトでも7番で200ヤード!

ロフト32度

7番アイアンのロフトが32度で、長さも36.375インチの短尺設計。それでもチタンフェースの高い反発性能によってボール初速が上がり、7番アイアンで200ヤード近く飛ぶ!

SPEC●素材/6-4Ti(フェース)、ソフトステンレス(ボディ)●シャフト/ONESIDER Ji Diamanaカーボン、ELEVATE MPH95スチール●価格/9万3500円~(5本セット・6I-PW)

ダンロップ ゼクシオ 12:
カーボンシャフトは超飛び系!

ロフト28度

薄肉のチタン素材を使った反発性能の高いフェースはもちろん、カーボンシャフトのモデルは飛距離性能が高いので、ヘッドとシャフトの相乗効果で飛距離を大きく伸ばせる。

SPEC●素材/チタン(フェース)、SUS630+高比重タングステンニッケルウエイト(ボディ)●シャフト/ゼクシオMP1200カーボン、N.S.PRO 850GHDST for XXIO●価格/11万円~(5本セット・6I-PW)

キャロウェイ ローグST MAX:
フェース素材を変更し飛びの3要素を適正化

ロフト27.5度

AIがボール初速、打ち出し角、スピン量の3要素を適正化するフェースを採用。フェース素材を17-4ステンレスではなく、カーペンター450に変更したことで反発性能も向上。

SPEC●素材/カーペンター450ステンレス・FLASHフェースカップ(フェース)、17-4ステンレス(ボディ)、ウレタンマイクロスフィア、プレシジョンタングステンウエイト●シャフト/ベンタス5 for Callawayなど●価格/13万2000円(5本セット・6I-PW)

グローブライド オノフ AKA:
高い反発性能で下側ヒットでも飛ぶ

ロフト28度

オノフらしいシンプルなデザインの大型ヘッド。センターヒットしたときはもちろん、ややフェース下めに当たったときでも高い飛距離性能を発揮。キャリーが伸びるのが魅力。

SPEC●素材/高強度AM355P(フェース、ボディ)、タングステン合金ウエイト(ソール)●シャフト/スムースキック MP-522I、KBSツアーライト100●価格/11万円~(5本セット・6I-PW)

次に、「デザイン」や「ヘッドサイズ」、「打感」にこだわる人にピッタリな6モデルを紹介します。

カッコイイ系のアイアンは「打感」がいい

昔は“カッコいいアイアン=難しいアイアン”というモデルが多かったと思います。ツアープロが使うモデルはシャープな形状のマッスルバック系でカッコいいけど、アベレージゴルファー向けのやさしいモデルはボッテリしたヘッドサイズでカッコいい印象があまりありませんでした。

でも、最新アイアンはダンロップの「ゼクシオエックス」やキャロウェイの「ローグSTシリーズ」など、やさしさもありつつカッコいいモデルが多々あり、デザイン優先で選んでも腕前に合うアイアンが増えています。

また、カッコいい系のアイアンは「打感」がよいモデルが多いのも特徴。「ローグSTシリーズ」は、フェース内部にウレタンマイクロスフィアという振動吸収効果のある素材を入れることで打感をよくしています。「ゼクシオエックス」も美顔のデザインでありながら、ゼクシオらしい爽快な打感が継承されています。「オノフシリーズ」も機能だけでなく、デザインにもこだわったモデルで評価が高いです。

「デザイン」を優先する人にオススメの6モデル

キャロウェイ
ローグST MAX ファスト:顔と打感が日本人好み

ロフト27度

軽量設計になっているだけでなく、「ファスト」は顔も打感も日本人好み! 弾き系ではなく、ソフトな感触が得られる打感で、ミスヒットしたときでも硬く感じない。

SPEC●素材/カーペンター450ステンレス・FLASHフェースカップ(フェース)、ステンレス(ボディ)、ウレタンマイクロスフィア、プレシジョンタングステンウエイト●シャフト/スピーダーNX40 for Callawayなど●価格/13万2000円(5本セット・6I-PW)

キャロウェイ
ローグST PRO:ベテラン中級者にオススメ!

ロフト30.5度

ヘッドデザインはマッスルバックのような雰囲気だが、打つと球が上がりやすくて打感もいい。飛距離性能も適度に高いので、ベテラン中級者にピッタリ!

SPEC●素材/カーペンター450ステンレス・FLASHフェースカップ(フェース)、17-4ステンレス(ボディ)、ウレタンマイクロスフィア、プレシジョンタングステンウエイト●シャフト/ダイナミックゴールド95など●価格/15万8400円(6本セット・5I-PW)

グローブライド
オノフ フォージド KURO:男前なデザインの中空フォージド

ロフト32度

オノフ契約プロが監修した「KURO」は、シンプルで男前なデザインが魅力の中空フォージドアイアン。打感のよさはもちろん、抜けのよいソール形状も中・上級者好み。

SPEC●素材/特殊バネ鋼SAE8655圧延材 Lカップフェース(フェース)、軟鉄鍛造(ボディ)、ウエイトスクリュー●シャフト/オノフCBT:622I、N.S.PRO モーダス3 ツアー105など●価格/11万円~(5本セット・6I-PW)

グローブライド
オノフ RB-247K:AKAとKUROの中間的な存在

ロフト30度

オノフにはアベレージモデルの「AKA」とアスリートモデルの「KURO」があるが、「RB-247K」はその中間。オノフらしいデザインで、適度なやさしさと操作性を兼ね備えている。

SPEC●素材/高強度AM355Pカップフェース(フェース)、軟鉄鍛造(ボディ)、バイブレーションスタビライザー樹脂●シャフト/スムースキックMP-247、N.S.PRO 950GH neo●価格/11万円~(5本セット・6I-PW)

ダンロップ
ゼクシオ エックス:軟鉄素材でソフトな打感に

ロフト29度

兄弟モデルの「ゼクシオ12」と比較するとワンサイズ小さめの構えやすいヘッド。ボディには軟鉄素材を使用し、打感はソフトに感じられるが、ミスの寛容性は「ゼクシオ12」なみに高い。

SPEC●素材/DHA™1高強度特殊鋼(フェース)、軟鉄+高比重タングステンニッケルウエイト(ボディ)●シャフト/Miyazaki AX-2、N.S.PRO950GH neo DST●価格/11万5500円~(5本セット・6I-PW)

キャロウェイ
ローグST MAX OS:ワイドソールでもスッキリ見える!

ロフト28.5度

「ローグSTシリーズ」のアイアンではもっともソール幅が広いが、構えたときにはソール部分が気になることなく、スッキリ見える。高弾道でビッグキャリーを出せるアイアン。

SPEC●素材/カーペンター450ステンレス・FLASHフェースカップ(フェース)、17-4ステンレス(ボディ)、ウレタンマイクロスフィア、プレシジョンタングステンウエイト●シャフト/ベンタス5 for Callawayなど●価格/13万2000円(5本セット・6I-PW)

最後に、「コンボセット」のメリットについて解説!

「ロフトピッチのズレ」を解決する「コンボセット」

「アイアンを単品購入できるピンと、異なるモデルでも同じロフト角にそろえているフォーティーンは、コンボセットを組みやすいです」(鹿又)

近ごろは、PGAツアーでもミドルアイアンはちょっとやさしめの中空アイアンにして、ショートアイアンはバリバリのマッスルバックにする選手が多い。その理由は、ミドルアイアンはミスの寛容性を重視して、ショートアイアンには操作性のよさを求めるからです。これは、ミドルアイアンが苦手なアマチュアにもメリットが大きいですね。

ただし、現実問題としてアイアンは5、6本セットで購入するので、コンボセットにするのは難しいし、2つのアイアンセットを組み合わせようとすると「ロフトピッチがズレる」という問題もあります。それを解決してくれるのが、ピンとフォーティーンです。

ピンは単品購入が基本なので、5番から7番までを「i525」にして、8番からPWを「i59」にすることが可能。またフォーティーンは「TB-5」「TB-7」、さらには「IF-700フォージド」というアイアンまで、ロフト角は同じ。その3モデルを組み合わせても、ロフトピッチがそろったコンボセットを作れます。

「コンボセット」にオススメの4モデル

ピン
i525:ミドルアイアンのつかまりがよく高弾道

ロフト29度

ブレード形状だが「i59」と比較すると弾道が高く、ミスヒットにも強い。5、6番アイアンは、適度にオフセットがあるグースネックになっているので球のつかまりがいい。

SPEC●素材/マレージング鋼C300(フェース)、17-4ステンレススチール(ボディ)●シャフト/N.S.PRO950GH neo、N.S.PRO モーダス3 ツアー105など●価格/2万8600円~(単品・3I-UW)

フォーティーン
TB-5 フォージド:発売から1年半経過もいまだに人気!

ロフト30度

本格派の軟鉄鍛造アイアンでありながら、バックフェースのシアターブレード構造によってミスヒットに強い。発売から1年半以上経過しても人気のあるロングセラーアイアンだ。

SPEC●素材/S20C 軟鉄(フェース、ボディ)●シャフト/FS-90iスチール、FT-70iカーボン●価格/12万1000円~(5本セット・6I-PW)

ピン
i59:ツアープロ好みの顔と操作性!

ロフト34度

マッスルバック形状で、ツアープロ好みの美顔と操作性のよさを兼ね備えたアイアン。決してやさしいアイアンではないが、9番やPWはアマチュアでも十分に使いこなせる。

SPEC●素材/17-4ステンレススチール(フェース)、ADC12(インサート)、1025カーボン(ボディ)●シャフト/N.S.PRO 950GH neo、N.S. PROモーダス3 ツアー105など●価格/3万8500円~(単品・3I-PW)

フォーティーン
TB-7 フォージド:「TB-5」よりも小ぶりで打感を向上!

ロフト30度

今年4月に発売された「TB-7」は「TB-5」よりも小ぶりなヘッドサイズで、打感がさらによくなっている。よりシャープな顔や形状でも、ロフト設定は全番手「TB-5」と同じ。

SPEC●素材/S20C軟鉄(フェース、ボディ)●シャフト/N.S. PROモーダス3 ツアー105、FS-90iスチール、FT-70iカーボン●価格/13万2000円~(5本セット・6I-PW)

いかがでしたか? ニューアイアンを購入する際には、ぜひこの記事を参考にしてください。

試打・解説=鹿又芳典
●かのまた・よしのり/多くのゴルフメディアで活躍する人気クラブコーディネーター。現役ツアープロのクラブ調整やサポートだけでなく、ジュニアゴルファーの育成にも注力している。

構成=野中真一
写真=相田克己
協力=ジャパンゴルフスクール

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