ポイントは「お腹」!木村彩子の“曲がらないスイング”を解説!

賞金ランキング上位の女子プロの“効率のいいスイング”は要チェック。今回は石井忍コーチが、木村彩子プロのスイングの見どころを解説する!

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手からではなくお腹からスイング

⑤顔をブレーキにしてナチュラルにヘッドを返していく⑦右サイドを上げることでヘッドターンを
ゆるやかにできる

木村選手も体でクラブを上げていきますが、右腕を少し曲げることで、低いトップを作っています(②③)。これはパワーヒッターに多く、方向性を高めるコツになる。ジョン・ラームなどもこのタイプのスイングですね。飛距離よりも、打ちたいところに正確に運びたい意識があるのでしょう。

③のトップでは右に体が倒れず、軸をしっかりキープしています。トップ以降、胸は回っていますが、顔の向きが(バイザーのツバの向き)が変わりません。こうすることで手元に自然とブレーキがかかり、ヘッドがナチュラルにターンする。ボールをきちんとつかまえて打てるので、飛距離も伸びます。

インパクト以降に、右肩が下がらないようにしているのもポイントです(⑥⑦)。むしろ、右サイドが上がっていくようにも見えますが、これもボールをつかまえるための手法。意図的にヘッドを開閉させてボールをつかまえるのもいいですが、手元で操作する量が増えるとミスも多くなります。右肩を上げていく動きは、テニスのフォアハンド打ちのようにヘッドを大きくゆるやかに返すことができる。引っかけすぎてしまう人は、ぜひマネしてみてください。

いかがでしたか? 木村プロの「お腹からスイング」をぜひ参考にしてみてください。

木村彩子
●きむら・あやこ/1995年生まれ、大阪府出身。155cm。今季はアクサレディスゴルフトーナメントで5位タイに入り、アース・モンダミンカップでツアー初優勝を果たした。フェアウェイキープ率が高い、曲がらないスイングの持ち主。富山常備薬所属。

解説=石井忍
●いしい・しのぶ/1974年生まれ、千葉県出身。日大ゴルフ部を経て98年にプロ転向。その後、コーチとして大西葵など多くのツアープロを指導。現在は千葉市や東京の赤坂、神保町でエースゴルフクラブを主宰し、アマチュアのレッスンも行なっている。

写真=小林司、田中宏幸
※選手の記録は9月10日現在のもの

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