勝みなみのドライバーを徹底解説!“スライサー”が真似すべき“お手本の動き”が盛りだくさん

今月は、女子プロのドライバースイングから方向性を上げるテクニックを紹介!

勝みなみプロのスイングを、エースゴルフクラブ千葉のチーフインストラクターである樋村隆二さんに解説してもらいました。

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強い力を両ヒザで支える

③コックは少なくないほうが安定性は増すが体は大きくねじる、④腰を切っても両ヒザがしっかりしていればヒザから上の動きがブレない 

勝選手のスイングの特徴はインサイド・アウト軌道。スライサーで球が捕まえられない人にオススメです。方向性アップのポイントはヒザですね。両ヒザが強い力を受け止めて、車のサスペンションのような役割をはたしています。

ポイントはヒザでも、注目してほしいのは腰の動きです。④のダウンスイングで腰の左側が前に出たり、下がるとパワーをヒザでうまく受け止められなくなってしまいます。

骨盤は前傾させてもレベルに回すことが大事になる。これは、イスに座るような感じで股関節を使って腰をしっかり落とすイメージが有効です。すると骨盤は、インパクトに向かって正面を向いても胸はまだ右を向いた状態で振れる。インサイド・アウトの軌道で振りやすい形と動きができるのです。

勝選手には、じつはもうひとつポイントがあり、①のアドレスは少しオープンスタンスで構えています。これはターゲットに対して平行に構えると、インサイド・アウトの軌道が強くなりすぎてドローが強くなりすぎるからだと思います。この構え方はフックがきつくなりすぎて方向性が安定しない人へのいいヒントになりますね。

いかがでしたか? ヒザの使い方と腰の動きを意識する勝プロのスイングをぜひ参考にしてみてください。

勝みなみ

●かつ・みなみ/1984年生まれ、鹿児島県出身。157cm。22年シーズンは楽天スーパーレディースと日本女子オープンゴルフ選手権で優勝し、ツアー通算7勝をあげる。メルセデスポイントランキング4位。明治安田生命所属。

解説=樋村隆二
●ひむら・りゅうじ/1976年生まれ。エースゴルフクラブ千葉のチーフインストラクター。プロのスイング研究に余念がなく、それをアマチュアに合わせて教えるレッスンに定評がある。ほとんどの生徒がベストスコアを更新している。

写真=田中宏幸、相田克己

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