ゴルフ初心者は「小さく振って飛ばす」のが正解?女子プロが解説

〝なっち先生〞こと大谷奈千代が、コーチに転身して気づいた「プロとアマチュアの考え方の違い」は、スイングの改造や強化以上にスコアアップの効果がある。そこで「頭と心の中を変えるレッスン」を毎月掲載!

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スコアメイクもスイングも“メリハリ”が大事!

「スイングのレベルアップは、軌道や入射角の矯正や修正だけではありません。振り幅や力加減に対して、ボールの飛び方や飛距離が変わるスイングをマスターいきましょう」と大谷。初級者は「小さく振って飛ばす」、「大きく振って飛ばす」のは上級者になってから。レベルに合わせた3段階のステップアップで、コース攻略やスコアメイクする力が上がるスイングをマスターしていこう

1ラウンド、18ホールは長丁場。スタートからホールアウトまで全力でガンバろうとしても、体力や集中力を持続させるのは難しいですよね。なので“メリハリ”をつけることが大切で、無理をしないホールとパーを獲りにいくホールを計画するのがスコアアップには効果的です。無理をしないホールの決め方は、コースの難易度を示すハンデキャップの数字が少ないホールをチェック。ハンデ1や2のホールでは無茶をせず、安全なルートやエリアを狙って大叩きを防ぎましょう。あせらずガマンできれば、必ずいい流れがやってきます。

そんないい流れを作りつつ、パーを獲りにいくホールはパー5。プロならバーディゲットを計算するホールですが、距離の長いホールでスコアをまとめるキーポイントは飛距離ではなく、プロもアマチュアも100ヤード以内のコントロールショットです。ところが、アマチュアは70や40ヤードなど、中途半端な距離が苦手。この距離感が合わない原因はバックスイングの大きさにあり、「そんなに振り上げなくても届くのに」と思うことが多々あります。必要以上のオーバースイングはボールが飛びすぎるため、無意識にスピードを減速させてしまう。すると、インパクトが緩んだりスイングが詰まったりして、手を使いすぎて打つからミスが起こるのです。

コントロールショットは飛ばすよりも「飛ばさない」という意識をもって、コンパクトなトップからしっかり打つのが正解! トップが打ちたい距離に対してコンパクトにならない人は、右ワキにグローブを挟んで打つ練習がオススメ。バックスイングで右ワキがあかなくなるので、オーバースイングを改善することができます。

ゴルフは大きく振って飛ばすことも大事ですが、「小さく振って飛ばさない」も同じくらい大事! さらにレベルが上がり「小さいスイングで飛ばす」も覚えられたら、70台のスコアも見えてきます。スイングも1パターンではなく“メリハリ”が重要ってことですね。

いかがでしたか? メリハリを意識することでスコアアップにもつながります。ぜひ試してみてください。

大谷奈千代
●おおたに・なちよ/1984年生まれ、兵庫県出身。05年のプロテストに合格。ステップアップツアー2勝、11年には賞金シードを獲得。現在はレッスンにやりがいを感じ、コーチに転身。アマチュアやプロの卵を精力的に指導している。

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