
プロとアマチュアの違いは何?女子プロが解説
“なっち先生”こと大谷奈千代が、コーチに転身して気づいた「プロとアマチュアの考え方の違い」は、スイングの改造や強化以上にスコアアップの効果がある。
そこで「頭と心の中を変えるレッスン」を毎月掲載!
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聞くほうもスキルアップ!? 「質問上手」は「教わり上手」!

「私たちコーチも“質問上手”な人ほど早く上達へ導けます。ゴルフのスキルと同時に“聞き方”もレベルアップしてくださいね」(大谷)
先日、ミズノオープン優勝後の木下稜介プロとラウンドをご一緒させていただきました。現役時代に合宿で一緒になる機会はありましたが、ラウンドするのはおよそ10年ぶり。今となってはファン目線で、ドキドキワクワクの時間でした。
木下プロはプレー中、終始落ち着いた雰囲気で、どこからでもナイスショット連発。そのショットを見ているだけでも満足でしたが、ラウンド中はふたつと同じ状況はないので、どんな工夫や対策をもってプレーしているのかが気になり、それも探りながら見ていました。
木下プロもそうでしたが、私たちプロゴルファーは“工夫の知識”に対してオタクのように貪欲です。今回のラウンドでは、スコアの半分近くをしめ、悩んでいるアマチュアも多い「グリーン上での上りと下りのタッチの合わせ方」について質問してみると、木下プロならではの工夫を聞き出すことができました。
「タッチは、ストロークの振り幅を左右対称にしつつ、リズムを1番大切にしています。上りは少し早めのリズムで。下りは反対に少しゆっくりのリズムでストロークをしてタッチを合わせています」とのこと。これならすぐできる!と思い、早速実践。
すると、今までショートしがちだった上りのパットが、カップを少しオーバーするくらいのタッチで打てるようになったのです!リズムを早めることでヘッドスピードが上がり、ボールが速く打ち出されるのでしっかり打てるようになった。プロが「パッティングではリズムが1番大切」というのも納得です。
このように、成功者から上達のヒントを聞き出すには、私の経験上、質問の仕方にコツがあって「どこの」「何が」「どうわからないのか」をはっきりさせてから聞くことが大事。すると、自分が本当に聞きたいこと、知りたいことを聞き出せます。
“質問上手は教わり上手”。ゴルフがうまくなりたいなら「質問の仕方」「聞き方」もうまくなる必要があるのです!
いかがでしたか? 大谷プロのレッスンを参考にしてみてください!

大谷奈千代
●おおたに・なちよ/1984年生まれ、兵庫県出身。05年のプロテストに合格。ステップアップツアー2勝、11年には賞金シードを獲得。現在はレッスンにやりがいを感じ、コーチに転身。アマチュアやプロの卵を精力的に指導している。
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