女子プロが教える“正しいアドレス”の作り方とは?「まずはフェースを…」と解説

〝なっち先生〞こと大谷奈千代が、コーチに転身して気づいた「プロとアマチュアの考え方の違い」は、スイングの改造や強化以上にスコアアップの効果がある。そこで「頭と心の中を変えるレッスン」を紹介!

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ツアーのレベルアップでも証明された「アドレス」の大切さ

最近の男女ツアーのレベルが上がった理由のひとつは、自分自身でオールスクエアに構えられるようになったため。「スクエアに構えるコツは、まずはフェースをきちんとターゲットに向けること。次に肩・腰・足の順にスクエアに向けます。肩の向きがスイングプレーンに大きく影響するので、フェース向きから肩をスクエアに向けることがとても大事です」(大谷)

近ごろは若手プロの活躍が目覚ましく、20年前と比較してもレベルが大きく上がり、選手の成熟度がとても早いように感じます。過去と現在のプロでは、何が、どんなふうに違うのか、とても興味深いものがありますよね。その要因は、地域ごとにジュニアゴルファーの育成活動が盛んに行なわれたり、大人のゲームだったゴルフが子どものころから楽しめる環境ができてきたこともありますが、競技のルール規則改定も大きな影響を与えたのではないかと思います。

トーナメントでは2019年からプレーファスト(スロープレーの防止)のために、キャディがプレーヤーのうしろからアドレスの方向をチェックすることが違反となり、現在はプレーヤー自身が方向を確認、コントロールしなければならない。そのため、結果的にプレーヤーのアドレスの質が向上しましたね。フェースの向きや肩・腰・スタンスのラインをターゲット方向に平行に構えたのがいいアドレス。

ボールを遠くに飛ばすこともゲームの楽しみですが、ゴルフはターゲットゲーム! ボールの打ち出し方向や球筋が不安定な人は、アドレスのアライメントについて見直してみましょう。アライメントのスキルをアップさせる練習方法は、練習場でもできます。100球打つなら、そのうち10球は打つ前に次のふたつの手順を試してください。

❶1球ごとにターゲットを決める
❷そのターゲット方向に対して構える

単純作業ですが、1球ごとに目標を設定したうえで、ターゲット方向を意識してスクエアに構える。その目標に対してどのように飛んでいったかを確認し、クラブと体のアライメントを整える作業はとても効果的。打つ前の心構えと行動を一致させるには、こういったことの習慣化が大切なのです。プロが証明しているように、いいアドレスなしに再現性のあるナイスショットは望めません。ぜひ、このふたつのショット前ルーティンを取り入れてください。

いかがでしたか? 大谷コーチが解説したアドレスを意識してみてください!

大谷奈千代
●おおたに・なちよ/ 1984年生まれ、兵庫 県出身。05年のプロ テストに合格。ステ ップアップツアー2勝、11年には賞金シードを獲得。現在はレッスンにやりがいを感じ、コ ーチに転身。アマチュアやプロの卵を精力的に指導している。

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